高級住宅などに用いられるALCですが、水分を吸収しやすいという特徴から外壁塗装による防水工事が欠かせません。
この記事では、ALCの基本的な特徴に加えて、ALC外壁の塗装に焦点を当てて費用についてもご紹介します。
- 目次
- 外壁材のALCの特徴とは?
- ALCのメリットとデメリット
- ALCの劣化症状
- ALCの外壁を長持ちさせるために定期的な外壁塗装が重要
- ALCの外壁塗装の費用はいくらかかるの?
- ALCの外壁塗装の費用が高くなりがちな理由
- 神奈川県でALCの外壁塗装するならかながわ住宅コープ
- ALC材の外壁塗装施工事例
- この記事のまとめ
外壁材のALCの特徴とは?
外壁材の一つである「ALC」は、「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略称で、「軽量気泡コンクリート」とも言われています。この外壁材はコンクリートの一種で、気泡が含まれていることによって軽量で断熱性に優れています。
ALCには、厚さ75mm以上の「厚形パネル」と、それより薄い、厚さ35mm以上、75mm未満の「薄形パネル」の2種類があります。厚形パネルは耐久性や断熱性を重視したビルや倉庫などに適しており、薄形パネルは木造住宅などに使用されます。このように、用途に応じて選べる点がALCの魅力の一つです。
ALCのメリットとデメリット
ALCには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。以下にそれぞれを分かりやすくまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
耐久性・耐震性に優れている | 防水性が低い |
高断熱な外壁材 | 値段が比較的高い |
防火性が高い | |
遮音性が高く、音を吸収する | |
通常のコンクリートに比べて軽い |
ALCは耐久性や断熱性、防火性に優れているため、住宅や商業施設など幅広い用途で使用されています。一方で、水分を吸収しやすい性質があるため、適切な防水処理が必要です。また、他の外壁材と比べて価格が高い点もデメリットとして挙げられます。
ALCの劣化症状
以下はALCに限らず、時間の経過とともに外壁に起きる主な劣化症状です。
- 鉄部のサビ:外壁に露出している鉄部が酸化し、サビが発生する。
- チョーキング現象:塗装表面に白い粉状のものが付着する。
- 藻(微生物汚染):湿気の多い環境で藻が発生し、外壁が緑色に変色する。
- カビ(微生物汚染):湿気や汚れが原因でカビが発生し、外壁が黒ずむ。
- 外壁のひび割れ:地震や経年劣化によって外壁にひびが入る。
- シーリングのひび割れ:建物の隙間を埋めるシーリング材にもひびが入る。
- 塗装の剥がれ:塗膜が劣化し、外壁から剥がれ落ちる。
これらの症状が見られる場合、早めの対策が必要です。特にALCは水分を吸収しやすいため、ひび割れなどの劣化症状を放置すると建物全体の耐久性に影響を及ぼす可能性があります。
ALCの外壁を長持ちさせるために定期的な外壁塗装が重要
ALCの外壁を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。その中でも特に重要なのが「外壁塗装による防水処理」です。
ALCは水分を吸収しやすい性質を持っているため、適切な塗装を施すことで防水性を高めることができます。防水塗料を使用することで、雨水や湿気から外壁を守り、劣化を防ぐことが可能です。また、塗装によって外壁の美観を保つこともできます。
さらに、定期的な点検を行い、ひび割れや塗装の剥がれなどの劣化症状を早期に発見することが重要です。早めの修繕が、外壁の寿命を延ばす鍵となります。外壁塗装のタイミングについては以下のコラムもご覧ください。
⇒外壁塗装に適した時期・季節はいつ?塗り替え周期の目安も解説!
ALCの外壁塗装の費用はいくらかかるの?
ALCの外壁塗装にかかる費用は、建物の規模や塗料の種類、施工業者によって費用は変動しますが、平均的な住宅の場合(30坪程度)、総額で80万円~150万円程度が目安となります。
ALCの外壁塗装の費用が高くなりがちな理由
ALCの外壁塗装は、費用が高くなる傾向にあります。その理由として、以下のような要因が挙げられます。
1.ハウスメーカーや大手業者に依頼する必要があると思われている
ALC外壁は高級住宅などに用いられることが多く、その住宅のハウスメーカーや大手業者から、「うちでないと施工できない」といったことを言われることがあります。しかし、実際には地域の専門業者でも施工可能です。むしろ、専門業者に依頼することで費用を抑えられる場合があります。
2.特定の塗料しか使用できないと思われている
「うちでないと施工できない」と同様に 「うちが扱っているALC専用の塗料が必要だ」と言われることもありますが、実際には多くの塗料がALCに対応しています。専門業者は幅広い塗料を取り扱っているため、予算に応じた選択が可能です。
これらの誤解を解消することで、費用を抑えつつ質の高い施工を実現することができます。
神奈川県でALCの外壁塗装するならかながわ住宅コープ
神奈川県でALC外壁の塗装を検討されているなら、かながわ住宅コープにお任せください。神奈川県知事の認可を受けて設立された住宅専門の協同組合です。外壁や住宅の定期点検・メンテナンス、外壁塗装の施工まで幅広く対応しています。
見積書から工事の進捗管理まで、事務局組合員が適切にチェックを行っているため、皆様に安心・安全なサービスをご提供します。外壁塗装はもちろん、住まいに関するご不安や疑問点がおありでしたら、お気軽にかながわ住宅コープまでご相談ください。
神奈川・横浜市で外壁塗装なら【神奈川唯一の住宅専門生協 かながわ住宅コープ】外壁塗装専門
ALC材の外壁塗装施工事例
かながわ住宅コープでは、ALC外壁の塗装実績もございます。4階建てビルの施工事例を紹介します。
BEFORE
AFTER
階数 | 4階建て |
---|---|
坪数 | 136坪 |
構法 | 鉄骨造り |
外壁材 | ALC外壁材 |
工事内容 | 外壁塗装、シーリング工事、屋上防水、雨樋塗装、駐車場内鉄骨塗装 |
費用 | 約496万円 |
塗料 | プレミアムシリコン |
シーリング | オートンイクシード |
その他の施工事例はこちらもご覧ください。
施工事例 – 【神奈川唯一の住宅専門生協 かながわ住宅コープ】神奈川横浜で外壁塗装・屋根塗装に対応
この記事のまとめ
ALCは耐久性や断熱性、防火性に優れた外壁材ですが、水分を吸収しやすい性質があるため、定期的なメンテナンスが必要です。外壁塗装による防水処理は、ALCの寿命を延ばすために欠かせない対策です。
また、ALCの外壁塗装は費用が高くなりがちですが、地域の専門業者に依頼することでコストを抑えることが可能です。適切な施工とメンテナンスを行うことで、ALCの外壁を長く美しく保つことができます。外壁の状態を定期的にチェックし、早めの対策を心がけましょう。