「外壁が色あせてきたので塗装工事をしたいが、トラブルが心配」
「外壁塗装は近所からクレームを受けやすいって本当?」
外壁塗装を計画している方のなかには、隣家や近隣の方からのクレームを心配している方もいらっしゃるでしょう。
トラブルやクレームを避けるには、事前の挨拶が重要です。
本記事では、トラブルやクレームの予防法や対処法を詳しく解説します。
外壁塗装に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
- 目次
- 外壁塗装で隣家と起こりがちなトラブルと対処法
- 1.塗装工事についての挨拶がない
- 2.塗装会社の車が道を塞いでしまう
- 3.足場の組み立てや解体の音がうるさい
- 4.塗料の匂いがきつい
- 5.塗料が飛び散る
- 6.高圧洗浄時の汚れた水が飛び散る
- 7.塗装会社のマナーが悪い
- 外壁塗装で隣家とのトラブルを予防する方法
- 1.事前に挨拶をする
- 2.匂いが少ない塗料を使う
- 3.吹き付け塗装を行わない
- 4.塗装会社選びを慎重に行う
- 外壁塗装で隣家とトラブルになった場合の相談先
- 1.依頼した塗装会社
- 2.住宅リフォーム・紛争処理支援センターなど
- 3.法律事務所(弁護士)
- 隣家に塗料がついてしまった時に確認すべきポイント
- 1.塗料をみつけた時期はいつか
- 2.塗料の色は何色か
- 3.付着している場所はどこか
- 4.飛散の対策は十分だったか
- 5.塗装会社は保険に加入しているか
- 外壁塗装で隣家とトラブルになった場合の注意点
- 1.塗装会社が確認する前に付着した塗料を処理しない
- 2.言われるままに賠償金を支払わない
- まとめ
外壁塗装で隣家と起こりがちなトラブルと対処法
外壁塗装を行う際、隣家や近隣の住民と起こりがちなトラブルには次のようなものがあります。
- 塗装工事についての挨拶がない
- 塗装会社の車が道を塞いでしまう
- 足場の組み立てや解体の音がうるさい
- 塗料の匂いがきつい
- 塗料が飛び散る
- 高圧洗浄時の汚れた水が飛び散る
- 塗装会社のマナーが悪い
トラブルの内容や対処法を知っていれば、事前に防げるものもあります。詳細を解説するので、ぜひ参考にしてください。
1.塗装工事についての挨拶がない
塗装工事が始まる前に挨拶がなかったため、隣家や近隣の住民とトラブルに発展した例があります。
事前情報がない状態で工事が始まると、近隣の住民は不安を感じてクレームにつながりやすくなります。
いつ・どこで・どのような工事を行うか、事前に伝えておきましょう。
ベストな挨拶のタイミングは、足場を組み立てる前です。
2.塗装会社の車が道を塞いでしまう
外壁塗装で足場を組み立てる場合、部材が大量に必要になります。
部材を運ぶための大きなトラックが住宅前の道路に停まるため、道幅によっては歩行者も通れなくなってしまいます。
通勤・通学の時間帯は特に迷惑になるため、事前に近隣住民に伝えておきましょう。
可能であれば、人通りの少ない時間にずらしたり、通行の邪魔にならない道に駐車してもらったりするとよいでしょう。
3.足場の組み立てや解体の音がうるさい
足場の組み立てや解体では、金属がぶつかる大きな音がします。
金属音は人に不快感を与えやすいため、注意が必要です。
数軒先まで響く場合があるので、近隣の住宅には足場を組み立てる前に挨拶に行き、大きな音がすることを伝えておきましょう。
防音シートで周辺を覆う方法もありますが、費用が高額になります。
また、高圧洗浄を行う際も大きな音がするため、トラブルに発展する可能性があります。
足場の組み立て同様、挨拶の際に伝えておきましょう。
4.塗料の匂いがきつい
外壁塗装において塗料の匂いは防ぎようがありませんが、人によっては体調を崩す危険もあります。
匂いに敏感な人にとっては大きな苦痛です。
事前に塗装の際は匂いがすることや、わかる範囲で工事の日程や時間帯を伝え、窓を閉めるなど対策をとってもらいましょう。
5.塗料が飛び散る
液体である塗料は、風で簡単に飛ばされてしまいます。
飛び散った塗料は、隣家の壁や車、洗濯物に付着する恐れがあります。
塗装を始める前に、家のまわりを丁寧に養生してもらいましょう。
養生に立ち会うか、塗装が始まる前にしっかりと養生されているか確認することも大切です。
万が一隣家に塗料が飛び散ってしまった場合は、速やかに対応しましょう。
6.高圧洗浄時の汚れた水が飛び散る
塗装を行う前に、高圧洗浄機で外壁の汚れを落とす工程があります。
その際、汚れた水が風で飛ばされてしまう場合があります。
塗装の際に塗料の飛散を気にするだけでなく、高圧洗浄の段階から配慮しましょう。
なお、養生していても隣家に水が飛んでしまった場合、適切な対応ができるかがポイントです。
7.塗装会社のマナーが悪い
塗装会社の職人が隣家の敷地内に侵入するなど、マナーの悪さがトラブルにつながるケースもあります。
隣家とのスペースが狭いと、隣家の敷地内に入らないと作業ができません。
足場を組む時、塗装の時など、どのようなタイミングで敷地内に職人が入るのかを事前に伝え、隣家の許可を得ましょう。
怒鳴り声がする、ゴミやタバコを道に捨てるなど、工事中のマナーの悪さがクレームにつながる場合もあります。塗装会社を慎重に選んで、信頼できる業者に任せましょう。
外壁塗装で隣家とのトラブルを予防する方法
外壁塗装で隣家とトラブルにならないための予防法を紹介します。
- 事前に挨拶をする
- 匂いが少ない塗料を使う
- 吹き付け塗装を行わない
- 塗装会社選びを慎重に行う
隣家との関係は工事後の生活にも影響するため、クレームからトラブルに発展すれば、生活しにくくなってしまいます。
丁寧な対応を心掛けましょう。
1.事前に挨拶をする
隣家との関係を良好に保つためにも、事前の挨拶を大切にしましょう。
挨拶で伝える内容は、予備日を含めた工期、作業時間、具体的な施工内容、騒音・汚れ・匂いといったリスクについてです。
養生することは伝えつつ、洗濯物を干さないようにするなど協力を求めましょう。
挨拶に行く時間帯は土日祝日の10~17時が一般的で、足場の組み立てが始まる3日~1週間前が目安です。
解体が始まる前にも挨拶に行っておくと安心です。
挨拶時に用意する粗品は、タオルや洗剤など500円程度の生活用品が向いています。
また、挨拶は両隣、裏、向かいの4軒には最低限行きましょう。
トラックが道を塞いでしまうようなら、迷惑をかけそうな家にも挨拶に行っておくのがおすすめです。
業者が挨拶をしてくれる場合も、伝える内容などを依頼主が確認しておくと安心です。
2.匂いが少ない塗料を使う
外壁塗装では、塗料の匂いは避けて通れない問題です。
近年では、匂いの少ない塗料も開発されています。
できるだけトラブルを防ぎたい方は、匂いが少ない塗料のなかから選ぶのも方法の一つです。
ただし、予算や耐用年数などの兼ね合いもあるため、塗装会社と相談して決めましょう。
3.吹き付け塗装を行わない
外壁塗装には「手塗り」「吹き付け」の2種類の方法があります。
「手塗り」は刷毛やローラーを使い、手作業で塗料を塗る方法です。
「吹き付け」は、エアガンやエアスプレーガンを使い、塗料を吹き付けていきます。
吹き付け塗装は音が大きいうえ、塗料が飛び散りやすいデメリットがあり、隣家とのトラブルになりやすいといえます。
仕上がりの美しさは吹き付け塗装が上ですが、
隣家とのトラブルを避けたいのであれば手塗りがおすすめです。
4.塗装会社選びを慎重に行う
塗装工事に関する責任は塗装会社にあります。
しかし、なかには適切な対応をしてくれないところもあるため、注意が必要です。
費用の安さだけで依頼先を選ばないようにしてください。
近隣住民への気遣いがあるか、トラブルが発生した場合に対応してくれるか、
丁寧な施工をしてくれるかどうかを見極めましょう。
事前にリサーチを行い、外壁塗装の実績が豊富で、口コミが良い塗装会社が安心です。
また、契約書にトラブル処理に関する文面を入れておくと、何かあった時に確実に対応してもらえます。
外壁塗装で隣家とトラブルになった場合の相談先
万が一外壁塗装について隣家とトラブルになってしまった場合、以下のような相談先があります。
- 依頼した塗装会社
- 住宅リフォーム・紛争処理支援センターなど
- 法律事務所(弁護士)
クレームを受けると動揺し、冷静な対応が難しくなります。
あらかじめ相談先を確認しておき、万が一の事態に備えましょう。
1.依頼した塗装会社
塗装工事に関する責任は、依頼主ではなく塗装会社にあります。
騒音や匂い、塗料の飛散について隣家からクレームがあった場合、まずは依頼した塗装会社に相談しましょう。
責任者が対応・謝罪してくれます。
賠償金を請求された場合も、まずは塗装会社に相談しましょう。
きちんと調査したうえで、適切な対応をすることが重要です。
2.住宅リフォーム・紛争処理支援センターなど
塗装会社が適切に対応してくれない場合は、次のような機関にも相談できます。
- 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
- 国民生活センター
特に住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、リフォームに関するトラブル専門の機関です。
弁護士や建築士も在籍していて、専門的な相談にも乗ってもらえます。
また、かながわ住宅コープの場合は、当コープ事務局が工事担当プロデューサーや提携弁護士と連携して対応していきますので、
トラブルの際もご安心ください。
3.法律事務所(弁護士)
トラブルが原因で賠償請求された場合、弁護士に相談する方法もあります。
現場の確認、賠償請求の確認など、的確に対応してもらえます。
塗装会社が適切な対応をしてくれなかった場合の選択肢として、覚えておきましょう。
隣家に塗料がついてしまった時に確認すべきポイント
しっかりと養生していても、塗料が飛んでしまう可能性はゼロではありません。
隣家に塗料がついてしまった場合、確認すべきポイントを紹介します。
- 塗料をみつけた時期はいつか
- 塗料の色は何色か
- 付着している場所はどこか
- 飛散の対策は十分だったか
- 塗装会社は保険に加入しているか
いざという時に冷静に対応できるよう、事前に確認しておきましょう。
1.塗料をみつけた時期はいつか
塗料をみつけた時期がいつなのかが重要になります。
工事終了直後や、工事中にみつけた場合は工事が原因である場合が多いでしょう。
しかし、工事が終わってから時間が経っている場合、塗装工事が原因とは言い切れません。
いつ塗料の付着に気がついたのか、はっきりさせておきましょう。
塗装工事が終わったあと、隣家に塗料が飛んでいないか確認しておくと安心です。
2.塗料の色は何色か
隣家に付着している塗料が、工事で使用したものと同じ色かどうかを確認しましょう。
使っていない色であれば、工事が原因の可能性は低いといえます。
ただし、下塗り・中塗りに使用した塗料の可能性もあります。使用した塗料の色はすべて確認しましょう。
部分ごとに違う色を使っているケースもあるため、塗装会社に確認すると確実です。
3.付着している場所はどこか
塗料が付着している場所が依頼主の自宅に面していれば、工事が原因の可能性は高いでしょう。
しかし、反対側の場合は別の原因が考えられます。
とはいえ、風向きによっては絶対に反対側まで塗料が飛ばないとは言い切れません。
その場合は、ほかの場所にも塗料が飛んでいる可能性が高いでしょう。
それにもかかわらず、塗料の付着がそこしかない場合、ほかの工事が原因の可能性もあります。
塗料の付着場所と工事の関係性をしっかり確認しましょう。
4.飛散の対策は十分だったか
工事中に、塗料や汚れが飛散することを見越して十分な対策がとられていたか確認が必要です。
養生をしても、隙間があれば塗料が飛んでしまう可能性があります。
養生に立ち会い、隙間がないか確認しておくと安心です。
5.塗装会社は保険に加入しているか
塗料の付着は塗装工事が原因だと判断された場合、賠償金を請求される場合があります。
塗装会社が「請負業者賠償責任保険」に加入していれば、塗料の付着に対する賠償請求は負担してもらえます。
業者が保険に加入しているかどうか、事前に確認しておきましょう。なお、かながわ住宅コープは保険に加入しています。
外壁塗装で隣家とトラブルになった場合の注意点
外壁塗装が原因で隣家とトラブルになった場合、以下の点に注意してください。
- 塗装会社が確認する前に付着した塗料を処理しない
- 言われるままに賠償金を支払わない
まずは塗装会社にしっかりと調査をしてもらいましょう。
1.塗装会社が確認する前に付着した塗料を処理しない
塗料が付着したとクレームがあった場合、塗装会社が確認する前に付着した塗料を処理してはいけません。
処理してしまった場合、賠償金の負担が必要になります。
まずは塗料が付着していた証拠と、原因を調査する必要があります。
]見映えが悪いからといって処理してしまえば、正確な調査ができなくなってしまいます。
相手にも「調査をしなければ賠償金は支払えない」と伝えておきましょう。
証拠を写真などで残し、いつ塗料の付着を発見したかなど、状況を整理しておきましょう。
言われるままに賠償金を支払わない
クレームを受けても、言われるままに賠償金を支払わないようにしてください。
塗料の付着は、今回の塗装工事が原因とは限りません。悪意があってクレームをつけてきた相手の場合、
言われるがままに賠償金を支払うと、さらに別の理由で賠償金を請求されてしまう可能性もあります。
塗装会社が調査をするまで、賠償金を支払う必要はありません。
また、塗装会社が保険に加入していれば、依頼主が賠償金を支払う必要がない点も覚えておきましょう。
まとめ
外壁塗装を行う際、隣家や近隣の方とトラブルを起こさないためには事前の挨拶が重要です。
また、丁寧に説明を行ったり、近隣へ配慮しながら施工したりと、気配りのできる塗装会社選びも大切です。
施工実績や口コミを参考に、安心して依頼できる塗装会社を選びましょう。
かながわ住宅コープは、外壁塗装の実績が豊富です。
丁寧な施工はもちろん、アフターケアも万全ですので安心してお任せいただけます。
万が一クレームを受けた場合も、当コープ事務局が工事担当プロデューサーや提携弁護士と連携してクレーム対応を行います。
お見積もり・相談は無料です。まずは気軽にご連絡ください。