屋根DIYはしない方がいい?簡単な軒先屋根をDIYする方法や注意点を解説!

屋根の補修や簡単な軒先屋根の設置など、業者に依頼せず自分でなんとかしたいと考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、高所での作業には危険が伴うため、プロの業者に依頼することが賢明です。

本記事では、屋根のDIYを避けるべき理由を解説した上で、屋根のDIYを行う方法や注意点についても紹介します。
DIYを検討している方はぜひ最後までお読みください。

また、屋根塗装については以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも併せて確認することで、屋根作業を自分で行うべきではない理由がより深く理解できるでしょう。
ぜひ以下もチェックしてください。
>>屋根塗装は自分でできる?しないほうが良い理由も解説

屋根のDIYはするべきではない?業者に依頼するべき理由

結論から述べると、屋根のDIYは行うべきではありません。
特に「どんな屋根材を使えばよいかわからない」「手順がわからない」という初心者は、プロの業者に依頼するほうがよいでしょう。

まずは、屋根のDIYを行うことによるデメリット・リスクと業者に依頼することによるメリットについて解説します。

屋根のDIYを行うデメリット・リスク

屋根をDIYするデメリットは、何と言っても「危険が伴うこと」です。

通常、業者に依頼すると足場が組まれたり安全帯やロープなどを用いたりしながら安全に配慮して作業が行われます。
しかし、安全対策を徹底したプロであっても高所での作業には危険が伴うため、素人では思わぬ事故につながる可能性があります。
大丈夫だと思っていても、屋根が滑りやすくなっていたり、腐食していたりすることもあるため、
屋根からの転落による怪我のリスクも十分考えられるでしょう。

また、知識や経験が浅いことで手を加える前よりも屋根の損傷が悪化してしまったり、
それゆえ火災保険の補償が適用されなくなったりする可能性もあります。

安全面、DIYの効果や効率性を考慮するとさまざまなリスクが伴うことから、屋根のDIYはおすすめできません。

屋根作業を業者に依頼するメリット

DIYではなく業者に依頼するメリットは、「安全かつ適切に問題が解決すること」です。

業者は、屋根の修理やメンテナンスなどに関する必要な知識と経験を有しているため、
屋根の問題に対して適切に対処することが可能です。

素人が自分で作業すると、屋根の根本的な問題への対応が不十分であったり、
別途必要な修理が発生したりする可能性もありますが、業者に依頼することでこれらのリスクが回避できます。
もちろんDIYより、プロに任せるほうがクオリティも高いでしょう。

また、自身の安全性を確保できることもメリットのひとつです。
高所での作業は危険が伴いますが、自分自身が屋根に上がらなくても良いため、
予期せぬ事故や怪我のリスクを最小限に抑えられます。

雨よけのために簡単な軒先屋根をDIYする方法

繰り返しになりますが、リスクを考えると屋根に関する作業はDIYではなくプロの業者に依頼するべきです。

しかし、雨よけのために簡単な軒先屋根をどうしても自分で設置したいという場合には、次の方法を参考にしてください。
ここでは、木材とアルミそれぞれを活用した軒先屋根のDIY方法について解説します

木材でDIYする場合

木材とポリカーボネート(プラスチック屋根材)で軒先屋根をDIYする方法です。

地面に木材の柱をたてて軒先屋根を支える場合、束石(つかいし)と呼ばれるコンクリートで作られた土台が使われます。
束石を使うことで、木材が地面の水分を吸ってしまうことや柱が地面に沈み込むことを防ぎます。

手順は以下の通りです。

  • 基礎となる場所に穴を掘り、地盤を固めるため砕石を敷く
  • 束石(土台)を設置する
    ※それぞれの束石が同じ高さ・水平になるよう調節します
    ※束石が沈まないようモルタルを流し込む場合もあります
  • 必要な長さに木材をカットし、木材保護のためニスを塗る
  • 支柱を組み合わせて枠を作り、束石に固定する
  • 屋根の下地となる垂木をセットしビスで固定する
  • ポリカーボネートを乗せて固定する

軒先屋根を木材でDIYする場合は、土台となる基礎部分(地盤)から準備を進める必要があります。
基礎づくりや束石を水平に設置できるかどうかが屋根の仕上がりを左右します。
柱などの骨組部分が正確に固定されていないと強度が保てなくなるため、丁寧に作業してください。

アルミでDIYする場合

アルミフレームとポリカーボネートで軒先屋根をDIYする方法です。
アルミフレームの場合、既製品(枠組み)を組み立てて設置することが多いため、既製品を利用した手順を解説します。
主な手順は以下の通りです。

  • サイズや好みに適したアルミフレームを用意する
  • 用意したアルミフレームにポリカーボネートを取り付ける
  • 壁側のアルミフレームを壁にビスでしっかりと固定する
  • 屋根の支えとなるブラケット(金具)を設置する
  • 先端部のアルミフレームを取り付けて、枠組みを完成させる
  • 組み立てた枠組みの上にポリカーボネートを設置し固定する

軒先屋根のDIYにアルミフレームを利用する場合は、木材のように土台となる基礎部分(地盤)から準備する必要はありません。
アルミフレームは壁面に設置するため、木材よりも比較的手間を軽減できるでしょう。

ホームセンターなどで購入可能な屋根材は?

ホームセンターなどで気軽に購入できる主な屋根材を6つ、特徴と併せて紹介します。
ただし、ホームセンターによって取り扱っている屋根材はそれぞれ異なるため、
どこの店舗でも必ず手に入るわけではありません。あくまでも一例として押さえてください。

塩化ビニール

塩化ビニールは、塩化ビニール樹脂で生成される素材で、
主に波板部材(波型の形状)のものが屋根材として利用されています。

主な特徴は次の通りです。

  • 安価である
  • 軽量で加工しやすい
  • 耐用年数は3年程度

カッターで容易にカットできることに加えて、費用が安く購入しやすいためDIYに利用しやすいといえるでしょう。
しかし一方で、経年劣化による変色・変形が起こりやすく耐用年数が短いことから、
メンテナンスの頻度を考えるとかえって費用が高くなる可能性もある素材です。

なお塩化ビニールの中には、ガラスネット入りのものもあります。
通常の塩化ビニールよりも強度が高く耐用年数も長くなる分、費用も高い傾向にあります。

なお、塩化ビニール波板に使われている、ポリ塩化ビニールは焼却するとダイオキシンを排出するため、
廃棄する場合は自治体の産業廃棄物処理業者に回収方法を確認してください。

ポリカ波板

ポリカーボネート波板(通称:ポリカ波板)は、ポリカーボネート(樹脂を原料としたプラスチック)を
波型の形状に加工した板です。

主な特徴は次の通りです。

  • 耐衝撃性に優れている
  • 耐熱・耐候性に優れている
  • 軽量で加工しやすい

軽くて扱いやすく、ノコギリで切断できるためDIYしやすい素材です。
屋根材としてだけでなく、小屋や物置の壁にも適しています。
波板を切断する際は、メガネや手袋を使って目や手を保護するようにしましょう。
DIYしやすい素材とはいえ、基本的には精密さが求められる作業なので丁寧に行ってください。

また、ポリカ波板はクリアやブロンズ、オパールなどカラーバリエーションが豊富であることも特徴です。
ブロンズやオパールは色が付く分クリアよりも光線透過率が低くなることを踏まえ、
ポリカ波板を使用する場所は「光を通したいのか」それとも「光を通したくないのか」で使用するカラーを選択すると良いでしょう。

ポリカーボネート

ポリカーボネートは、樹脂を原料としたプラスチック素材の屋根材です。
※前述した波板以外にも平板や中空板があり、ここでは平板について解説します。

主な特徴は次の通りです。

  • 耐衝撃性に優れている
  • 耐熱・耐候性に優れている
  • 耐用年数は10年程度

平板には屋内と屋外それぞれに適したものがあるため、日光の当たる屋根材として利用する場合は、屋外用を用いてください。
なかには片面にのみ耐候性の処理を施しているものもあるため、裏表を間違えないよう気を付けましょう。

ポリカーボネートは、同じ厚みのアクリルと比較して強度は20〜50倍と衝撃に強く、耐用年数も10年程度と長い点が魅力です。
波板同様加工しやすい素材といえますが、穴を開けたり曲げたりといった細かな加工作業はアクリルよりも難易度が高くなります。

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、ガラス繊維のフェルト類をアスファルトでコーティングした屋根材です。
傷がつかないよう表面には石粒が付着しています。

主な特徴は次の通りです。

  • シート状で加工しやすいため、特殊な形状や曲面の屋根にも対応できる
  • 軽量なため建物へ負担がかかりにくく、耐震性が高い
  • 防水性、防音性に優れている
  • 割れやサビに強い

シート状で割れる心配がなくカッターやはさみで容易にカットできるため、素人でも比較的扱いやすい素材です。
アメリカでは普及率が高く、DIYの屋根材としても広く採用されています。

また、シート表面に付着している石粒により、屋根上での作業も滑りにくいという点も魅力のひとつといえるでしょう。

ただし、アスファルトシングルは日本では比較的新しい屋根材であまり普及していないため、
施工経験が豊富な業者は限られています。
DIYが思うようにうまくいかなかった場合、適切なアドバイスや修正をしてくれる業者を見つけることは困難かもしれません。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、鋼板の表面をアルミニウム・亜鉛・シリコンの合金で加工した屋根材です。

主な特徴は次の通りです。

  • 同じ金属屋根であるトタンと比較してサビにくい
  • 防水性、防火性が高い
  • 軽量のため、耐震性が高い
  • 断熱性が低い

地面と平行に屋根材を並べていった場合、設置自体はそれほど難しくないかもしれません。
ホームセンターで気軽に購入できることからDIYにも利用されやすい屋根材ですが、ガルバリウム鋼板は電動ノコギリでないとカットできません。必要なサイズにカットすることを考えると素人では扱うことが難しいといえるでしょう。

また、素人が屋根材の設置時に、屋根材に傷をつけてしまうケースはよく見られます。
傷がついてしまうと錆びてしまうため、慎重に扱うことが重要です。

スレート屋根

スレート屋根は、セメントを主成分とする板状の屋根材です。
軽量であるというメリットを持つ一方で、厚みが5mm程度と薄いため強度がなく割れやすいというデメリットがあります。
素人では扱うことが難しい素材のため、DIYには不向きといえるでしょう。

屋根をDIYする際に気をつけるべきポイント

屋根に関する作業はプロの業者に任せることがおすすめですが、
「費用を抑えたい」「すぐに依頼できる業者が見つからない」などの理由から、自分で行うことがあるかもしれません。
屋根をDIYする際は、次の2つのポイントに気を付けましょう。

安全対策を徹底する

はしごや脚立、屋根の上など高所で作業を行うため、安全対策を徹底することが大切です。
具体的には、以下のような対策を施しましょう。

  • 安全装備を着用する
    ヘルメットや安全靴、安全帯など、もしもの場合に備えて着用します。
  • 作業中の安全を確保する
    はしごや脚立に登る際は誰かに支えてもらい、作業中に屋根の上から万が一物が落下しても問題ないよう、
    自分だけでなく周囲の安全にも気を配ります。
  • 適切な道具を使用する
    丸ノコや電動ノコギリなどは使用せず、普段から使い慣れている道具や初心者にも扱える道具を使用します。
  • 無理して1人で行わない
    サイズが大きな屋根材の持ち運びや組み立てなどは、周囲に助けてもらいながら複数人で行います。

上記に限らず作業には細心の注意を払い、少しでも不安を感じる場合は作業を取りやめるなど、適切に対処してください。

マンションの場合は規定に気をつける

マンションの屋根のDIYを行う場合は、マンションの管理組合が定める規約に違反しないよう気を付けましょう。

たとえば、マンションによっては「寝室やトイレなど室内の専有部分はDIYを行っても構わないが、
ベランダやバルコニー、玄関ポーチなどの共用部分は手を加えてはいけない」と定めている場合があります。
規定を確認せず自己判断で屋根を取り付けると、規定違反となる可能性があるため注意してください。

戸建て住宅とは異なり、複数の住戸が集まるマンションにはさまざまなルールが設けられています。
マンションの規定に違反したり、住民とのトラブルに発展したりしないよう、
事前に規定を確認し、管理組合に許可を取るなどの対応が必要です。

まとめ

この記事では、屋根のDIYを避けるべき理由を述べた上で、屋根のDIY方法や注意点などについて解説しました。

屋根材はホームセンターなどで販売されているため、自宅の屋根をDIYしたいと考える方も多いかもしれません。
しかし、屋根のDIYにはさまざまなリスクが伴うことを考慮すると、プロの業者に依頼したほうが賢明です。

どうしてもDIYを行う必要がある場合は、安全対策を徹底し、マンションの場合は規定を確認するなど、
しっかりと準備を整えた上で行いましょう。