「雪止め」の機能とメリットについて

神奈川県に拠点を構えるかながわ住宅コープです。
当組合では住宅リフォームをはじめ、シロアリ予防・外壁、屋根の塗装工事を通じて、
安全で理想的な住まいづくりをサポートいたします。

「消費者の視点に立った住まいづくり」を基本コンセプトに掲げ、幅広いサービスをご提供します。

本日は、これからの季節 雪が降ってきた時に、屋根に取り付けてあると安心な「雪止め」について 詳しくご紹介してまいります。

雪止めとは?

雪止めとは、軒先から40~80cm位の、外壁の真上になる位置に取り付けられる、
金具やネットのことを言います。

屋根の上に積もった雪が、滑り落ちないように雪を止める役割があります。
また雪が、車や人の上に落下したり、隣家の敷地内に落下することを防いでくれます。

自宅の屋根に降った雨や雪で、周囲に迷惑をかけないようにするという点で、
「雨どい」と「雪止め」は似ていますが、設置される目的には少し違いがあります。

「雨どい」と「雪止め」の違い

雨どいは雨水を建物と隔て、速やかに地上に排水することを目的としますが、
雪止めは、屋根に積もった雪が溶けるまで、雪を屋根にとどめようとするものです。

雪が屋根に長時間あることで、屋根材に負担がかかることになります。

それでも雪止めの設置が勧められているのは、落雪した時の被害が、
とても大きなものになる可能性があるからです。

雪がめったに降らない地域では、
舞い落ちる雪がふわふわと軽いように感じてしまいがちですが、
雪は見た目より重く、時間が経つにつれてさらに重さが増していきます。

降ったばかりの雪は隙間が多く、空気を多く含んでいるため、1㎡に10cmつもると約5~15kgの重さになると言われていますが、
さらに上に雪が積もると、下の雪が圧縮され、同じ10cmの積雪でも重さは増えていきます。

雪が溶けた雪の水分を含んだり、積もった後に降った雨の水分を含むと、重さはさらに増していきます。

ざらめ雪と呼ばれる水分を多く含む雪は、1㎡に10cm積もると約30~50kgの重さになるとされています。
この雪が落下した場合、落下の勢いも加わり とても大きな破壊力をもつものになります。

雨は雨どいが流れる道をコントロールしますが、雪は自然に降り積もり、落雪がいつ起きるかを知ることは困難です。

また気候変動により、今まで雪がほとんど降らなかった地域に大雪が降るようなこともあります。
万一の事故を防ぐために、「雪止め」を設置することをお勧めします。

雪止めの設置が必要な環境

特に雪止めの設置が必要な屋根は、雪が落ちる方向に

  • ☑ 隣家の敷地がある
  • ☑ 車や設置物がある
  • ☑ 歩道、車道がある

などの屋根です。

屋根からの落雪による事故やトラブルは、意外と多いのが現状ですが、
ほとんど雪が降らない地域では、あまり雪止めの設置を
重要視しない人もたまにいます。

屋根からの落雪によって事故が起きた場合、事故の責任はその建物の所有者にあります。
落雪によって、人が怪我をしたり、物を壊してしまうなどの事故が起きないために、雪止めの設置はしておくべきでしょう。

雪止めは新築時だけでなく、後から取り付けることが可能です。

屋根や外壁の塗装などの足場を組む工事を行う時には、雪止めの補修や設置、メンテナンスを同時に行うことをお勧めします。

これからの季節、環境の変化にも十分対応できる対策を事前に行っておくことで、安心して冬を迎えましょう!

かながわ住宅コープでは、技術面・対応面、さらには適正価格での安心工事をお約束いたします。
「どこに依頼していいのか分からない…」という方は、是非お気軽にご相談ください。