戸建て住宅を所有している場合、より大切な家を長持ちさせるために
定期的な修繕メンテナンスが必要となります。
その中でも、外壁塗装はとても重要です。何故なら外壁は雨風や紫外線等に
さらされており、非常に劣化をしやすい部分と言えます。
では具体的に、劣化している状態を長く放置してしまうと、
どのような影響があるのでしょうか?
多くの施主さんが疑問に思う内容です。
今回のコラム記事では「外壁塗装時のコーキングとは何か?どのようなものか?」や
「外壁の修繕を行うべきのタイミングについて」、「依頼をする外壁塗装業者の見極め方」など
をご紹介いたします。
戸建て住宅を所有し家を長持ちさせたい方、外壁の劣化が気になる方は必見です!
【記事の更新日】2024年3月15日15時30分
- 記事の目次
- 外壁のコーキング(シーリング)とは?
- 外壁コーキングの工法と費用の相場に関して
- 上から新しくコーキングを補填する「増し打ち工法」
- 古いものを撤去して新しいコーキングを充填する「打ち換え工法」
- コーキング材料の種類と特徴
- 伸びやすく作業がしやすいアクリル系
- 耐久性が高いウレタン系
- 最も一般的なシリコン系
- 外壁塗装時の使用に最適な変性シリコン系
- 外壁のコーキング修繕が必要な劣化サインと寿命に関して
- ひび割れ|紫外線を浴び続けることで起きる
- 剥がれ|ひび割れの進行によって生じる
- 肉やせ|寿命やコーキング材が少ない場合に起きる
- 外壁塗装 コーキングの打ち増し・打ち替えタイミング
- 外壁塗装 コーキングをDIYするのはおすすめしない
- 外壁コーキングのメンテナンスを頼む際の業者の見極め方
- 見積もりが詳細で具体的
- 写真などを用いて施工方法を丁寧に説明してくれる
- 保証内容やアフターサービスが充実している
- 外壁塗装や外壁コーキングに関する施工実績が豊富
- 外壁塗装時のコーキング|まとめ
外壁のコーキング(シーリング)とは?
外壁のコーキングとは、新築住宅などで多く採用されている外壁材を使用する際
目地に充填されるものです。ゴムのような弾性を持ち、目地以外にもモルタル製の
外壁にひび割れが起きた際の補修に使用される場合もあります。
目地材はコーキング以外にも「シーリング」とも呼ばれます。
これらの違いは、かなり曖昧となっており、コーキング(シーリング)と
同じものとして表示される場合も多くなっています。
厳密には「目地に詰めることをコーキング」、「防水などを目的として詰めることを
シーリング」と言います。しかし、正確に使い分けるシーンは実は殆どなく
外壁塗装等の専門業者へと依頼する場合、違いをあまり気にする必要はありません。
外壁コーキングの工法と費用相場
外壁塗装時等のコーキングをメンテナンスする工法には、以下の2つがあります。
- 増し打ち工法
- 打ち換え工法
それぞれの工法の詳細や費用相場の違いについてもご紹介をします。
コーキングの費用は、つなぎ目の長さやコーキング剤のランク等で
変動する場合が多くなっています。そのため、詳しい費用については
必ず詳細な見積もりを取るようにして下さい。
上から新しくコーキングを補填する「増し打ち工法」
増し打ち工法は、古いコーキング材の上に対して、新しいコーキング材を補填するといったものです。
古い素材を撤去する必要がないので、比較的手間が少なく、その費用も抑えられる場合が多いのが特徴です。
ただ、現在のコーキングや外壁事態に大きな劣化が見られる場合は避けた方がいい工法でもあります。
専門の外壁業者へ依頼すれば、適切な方法を提案してくれるため、その場合はお任せをしましょう。
増し打ち工法で外壁コーキングをする際の費用相場は以下のとおりです。
単価(m) | 500~900円 |
施工費用 | 10~18万円 |
足場代 | 15万円前後 |
総額 | 25~33万円 |
※コーキングが必要なつなぎ目の長さが200m(一般的な住宅)の場合
単価や施工費用、足場代などは使用するコーキング材の種類や家の形、高さによって変動します。
古いものを撤去して新しいコーキングを充填する
「打ち換え工法」
打ち換え工法では、古いコーキングをまず撤去して新しいコーキング材を充填します。
古いコーキングの撤去・清掃、下地と上塗りの接着を補う薬剤の塗布などの作業が必要となります。
そのため、増し打ち工法よりも高額になりやすいのですが、外壁や現在のコーキングに劣化が見られる場合は打ち換え工法の方がお勧めです。
打ち替え工法で外壁コーキングする際の費用相場は以下のとおりです。
単価(m) | 700~1200円 |
施工費用 | 14~24万円 |
足場代 | 15万円前後 |
総額 | 29~39万円 |
※コーキングが必要なつなぎ目の長さが200m(一般的な住宅)の場合
また打ち換え工法の場合、古いコーキング材の撤去費用が別途必要になる可能性があるので注意しましょう。
見積もりの際に、撤去費用は含まれているのか?どうかを予め必ず確認しましょう。
コーキング材料の種類と特徴について
コーキング材には大きく以下の4種類があります。
- アクリル系
- ウレタン系
- シリコン系
- 変性シリコン系
それぞれに特徴が異なるため、住宅がある場所や環境によって適切な材料が異なります。
ここではコーキング材の種類別に特徴をくわしく解説するため、
素材を選ぶ参考に是非してください。
伸びやすく作業がしやすいアクリル系
アクリル系は、伸びやすく作業しやすい素材です。水性のため湿気の多い場所でも大活躍をします。
ただ、硬化する際に肉やせ(縮み)しやすく、耐久性はあまり高いとは言えません。
他にも直射日光が当たると、ひび割れがしやすい…といった欠点もあります。
1980年以降に外壁のコーキング材として多く使用されていましたが、現在はほとんど実は採用されていません。
耐久性が高いウレタン系
ウレタン系はコンクリートのひび割れの修繕や木材などに使用される場合が多いです。
硬化後も弾力性が高く「耐久性と密着性も高い」といった特徴があります。
耐久性が高く、費用も比較的安価なため、よく選ばれる素材です。
しかし、ウレタン系のコーキング材には紫外線に弱いといった欠点があります。
そのため、ウレタン系コーキング材を選んで施工した後は、外壁塗装時の塗装によりカバーする場合が多くなっています。
最も一般的なシリコン系
シリコン樹脂が原料となっており、現在広く普及している素材の1つです。
シリコン系は、安価で耐水性・耐熱性などに優れているという特徴を持っています。
室内外問わず、どこにでも使用できるのが強いメリットです。
室内であれば特に水回り、外壁塗装時であれば窓ガラス周辺のコーキングによく使用されます。
しかし、コーキングの上から塗装をすると剥がれやすいので、仕上げとして使用される場合が多くなっています。
色調を合わせるために、幅広くカラー展開をされていることもあります。
外壁の使用に最適な変性シリコン系
変性シリコン系は目地の汚れに強く、柔軟性も高いため外壁のコーキングに最適です。
ポリエーテル樹脂を原料としています。
「シリコン」とついていますが、先ほどご紹介したシリコン系とは全く別物で、ウレタン系のグレードアップ版です。
他素材と比較すると少しばかり高価ではありますが、素材としてはとても万能で優秀であるため、
コーキング材で迷ったら変性シリコン系を選ぶとよいでしょう。
外壁塗装時にもよく使用されていますが、実は紫外線には弱いので、
外気に触れる場所はコーキングした上から塗装をして、耐久力を上げるのがお勧めです。
外壁のコーキング修繕が必要な劣化サインと寿命に関して
外壁施工時のコーキングの寿命は約10年となります。
しかし、紫外線の当たり方や気象状況・メンテナンス頻度などによっては
10年も保たない場合もあるので注意が必要です。
外壁のコーキングには、建物の内部構造への水の侵入を防いだり、
建物の揺れに対する負荷を軽減したりする役割があります。
そのため、コーキングの劣化を放置すると、雨水が内部構造へと侵入をしてしまい、
骨組みを腐食させて耐久性を下げたり、
カビが発生をすることによる健康被害のリスクもあります。
住宅の安全性や健康的に過ごせる環境を保つためには、上記のようなコーキングの劣化サインを見逃さず、
早めのメンテナンスを行うようにしましょう。
外壁塗装時には外壁の劣化と共にコーキングの劣化状態にも気をかけることが重要です。
ひび割れ|紫外線を浴び続けることで起きる
外壁のコーキングは屋外にあるため、必ず紫外線へとさらされます。
紫外線を浴び続けると、コーキング材に含まれる可塑剤(かそざい)が気化して、ひび割れが起きます。
ひび割れが起きてしまった場合、コーキングが機能していない状態へなるので、構造内部への影響が出る可能性が高まります。
ひび割れを見つけたら、早めにメンテナンスをしましょう。早期対処により、今後の進行を食い止めることができます。
剥がれ|ひび割れの進行によって生じる
コーキング材のひび割れを放置して、劣化が進むと剥がれになる可能性が高いと言えます。
また、コーキング材の充填に使用するプライマー(下地と上塗りの接着を補うもの)が
十分に塗布されていない等の工事不良が原因で剥がれる場合もあります。
そして、コーキング材が剥がれてしまうと外壁下地が露出します。
雨などが直接内部構造へと侵入したり、シロアリの侵入経路になったりするので怖い状態です。
最も深刻な劣化サインであるため、1日でも早く外壁同様にメンテナンスを行いましょう。
肉やせ|寿命やコーキング材が少ない場合に起きる
肉やせは、コーキング材に寿命が来た場合や、充填される量が少ない等の工事不良が原因で起きます。
肉やせをそのまま放置してしまうと、「コーキングの剥がれにつながる可能性」があります。
ひび割れと同様に初期の劣化サインであるため、剥がれのような緊急性はありません。
しかし、内部構造を守るために早めのメンテナンスが必要となります。
外壁コーキングの打ち増し・適切な打ち替えタイミングとは?
外壁コーキングの打ち増し・打ち替えのタイミングは以下のとおりです。
- 上記劣化のサインを見つけた…
- コーキング材の寿命目安になった。経年劣化
- 外壁塗装/外壁リフォームを実施する
劣化サインを見つけたり、寿命目安を迎えた場合は、
専門業者による具体的なメンテナンスを検討しましょう。
見た目には劣化サインが出ていなかったとしても、
内部や目視できない高所は劣化している可能性があるためです。
「メンテナンスをすべきか…」と迷った場合には、外壁無料診断を行っている専門業者へ
一度相談をすることが大切です。コーキングの劣化状況を正確に判断してもらえるため、
診断結果後に必要であればメンテナンスを受けましょう。
神奈川・横浜をメインに展開している、生活協同組合/かながわ住宅コープでは
外壁の無料診断を随時承っています。お気軽にご相談下さい。
また、外壁塗装や外壁リフォームを検討しているタイミングもおすすめです。
コーキングのためだけに足場を組むよりも、あわせて ついでに外壁塗装まで行えば1回分の足場代で済み、
別々にメンテナンスを受けるよりも安く済む可能性があるからです。
外壁コーキングをDIYするのはお勧めできない!
外壁のコーキングをDIYするのはおすすめしません。
何故ならば想像以上に大変な作業で、
知識や技術が無いとすぐに劣化する可能性があるからです。
またその後 専門の外壁業者がメンテナンスをする際にも、
コーキングを剥がす作業に時間がかかることで工賃が上がる可能性が生じます。
「専門業者へ依頼するとやはり高そう…」「DIYの方が安く済むのでは?」と
安直な考えで作業をせずに、信用できる専門のプロへとお任せましょう。
外壁コーキングのメンテナンスを行う専門業者の見極め方
外壁コーキングのメンテナンスを請け負っている業者の中には、
悪質な業者も残念ながら存在します。
そのため、実際に依頼をする際に、悪質な業者と優良な業者を
見分ける方法をまずは把握しておきましょう。
見分けるポイントは以下の4点があります。
- 提示された見積もり書が詳細で具体的であること
- 写真などを用いて、施工方法を具体的 且つ丁寧に説明してくれる
- 保養内容やアフターサービス等が充実をしている
- これまでの外壁に関する施工実績が豊富で経験年数も長いこと
それでは、外壁コーキングの優良業者を見分ける4つのポイントについて、詳しく紹介します。
見積もり書が詳細で具体的な内容となっている
優良業者の場合、見積書に使用するコーキング材の種類や施工範囲などが詳しく記載をされています。
見積もりをお願いした際に、内容が簡単に項目名のみしか記載されていない場合は注意が必要です!
見積もり内容が簡単にしか記載されていない場合は、提示金額がいくら安かったとしてても追加料金を後から請求されて、
結果的に割高になる可能性が否めません。
写真などを用いて施工方法を具体的且つ丁寧に説明してくれる
劣化状況の写真などを用いて、素人にも分かりやすく、丁寧に納得のいく説明をしてくれる外壁業者を選びましょう。
コーキングの劣化状況は、専門家でなければ判別しにくい点も多々あります。
素人でもわかる範囲以外の説明をよく聞くことが重要です。
保証内容やその後のアフターサービスが充実している
もしもの場合でも、無償で補修してくれるといった施工保証書やアフターサービスが充実している外壁業者であれば安心です。
優良業者でも、施工不備が起こる可能性はあります。
どういった症状であれば無償で補修してくれるのか?や有料になるものは何か?
契約書・保証書などに明記されているか?を必ず確認してください。
口頭で説明を受けるのも大事ですが、書面に記載されていない場合
今後大きなトラブルや言った・言わないといった問題になる可能性もあります。
これまでの施工実績が豊富で経験年数も長い
施工実績の豊富さは優良外壁業者を見つけるために重視したい点の一つです。
しかし、見落とされがちなのが「どの地域の施工実績が多いのか?」です。
例えば、寒く冬は雪が多く降る北海道と暑く湿気が多い沖縄とでは、
最適なコーキング材の種類やコーキング材の上から塗布する薬剤の有無・種類などが大きく異なります。
そのため、業者によっても地域ごとに得意・不得意な部分が分かれます。
日本全国での施工実績の数だけではなく、どの地域の実績が豊富なのか?もしっかりと確認をしておきましょう。
外壁業者との距離が離れていると、その後のアフターサービスが十分に受けられない可能性もあるため、こちらも注意が必要です。
まとめ
今回の外壁コラム記事では、外壁のコーキングとは何か?
適切な修繕タイミング、依頼する専門業者の見極め方などをご紹介しました。
劣化のサインを見落として長期的に放置してしまうと、
家の内部へと雨水が侵入してしまい、
骨組みを腐食させたりカビが発生して結果、つらい健康被害へと繋がる可能性もあります。
今回ご紹介をした劣化サインを見つけたら、
できるだけ早期に専門の業者へと相談の上 メンテナンスを行いましょう。
神奈川県 横浜の生活協同組合かながわ住宅コープでは、
無料で各種外壁相談を受け付けています。
外壁やコーキングのことで気になる点があれば、お気軽にご相談くださいませ。
コーキング・塗装以外に住宅リフォームやシロアリ対策にも対応できます。
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