外壁塗装業界には悪徳業者も多いと言われています。実際に騙されて多額のお金を支払ってしまった、施工不良が原因の劣化症状が見つかった、あるいは騙されかけたという方もいらっしゃるようです。
この記事では悪徳業者に依頼せずに済むよう、その手口や特徴、対策方法をご紹介します。その他、悪徳業者による手抜き工事とそのリスクについてもご紹介します。
- 目次
- これらの営業手口には要注意!外壁塗装の悪徳業者あるある
- (1)いきなり『外壁について・・・』と訪問営業
- (2)点検商法で不安を煽る
- (3)即日契約を持ちかける
- (4)前払い&値引き交渉
- (5)見積もりで『一式』表示に注意
- 悪徳業者対策まとめ
- 悪徳業者による手抜き工事とそのリスク
- ①少ない塗装回数
- ②塗料を薄めて使用
- ③事前準備がおろそか
- もし悪徳業者と契約してしまったら?
- 条件次第でクーリングオフが可能
- 優良企業を選ぶためにはどうすればよいか
- 神奈川県で外壁塗装するならかながわ住宅コープ
- この記事のまとめ
これらの営業手口には要注意!外壁塗装の悪徳業者あるある
一般的に「訪問営業で一方的に契約を迫る」「曖昧な見積もりを出し、後で追加料金を請求してくる」「料金に見合わない質の低いサービスを提供する」という行為をしてくるような業者は悪徳業者といえます。残念ながら外壁塗装業界にはこれらの行為をして消費者から仕事を獲得し、不当に金銭を得ようと企んでいる業者も少なくありません。具体的にどういった営業手口でやってくるか、ご紹介します。
(1)いきなり『外壁について・・・』と訪問営業
外壁は外から見えるため、「外壁が劣化しているようなので来ました」「そろそろ再塗装が必要ですよ」というように訪問営業をかけやすいという特徴があります。さらに、(2)や(3)で記載のように「このまま放置しておくと大変ですよ」「すぐに工事をしましょう」というように不安を煽って即日契約を迫る業者もいます。
訪問営業に加えて、不安を煽る、即日契約を迫るといった特徴があれば、悪徳業者と見なしてよいでしょう。まずはその場で契約をしないということが大切です。
この手口は消費者庁のホームページでも紹介され、注意喚起がなされています。また、国民生活センターによると、リフォーム工事の訪問販売に対する相談件数が年々増加傾向にあるようです。
>>悪質な住宅リフォームの 訪 問 販 売 に 御注意ください
(2)点検商法で不安を煽る
担当者が訪問してきて「(以前対応した業者を装って)定期点検に来ました」「今なら外壁を無料で点検します」と言い、点検後に「外壁がかなり劣化しています」「今のままだと危険です」と不安を煽って契約をさせようとする点検商法も悪徳業者によくある営業手口です。
点検商法もその場では契約などしないことが大切です。以下の神奈川県消費生活課のチラシもご覧ください。また、国民生活センターによると、点検商法に対する相談件数も年々増加傾向にあるようです。
かながわ住宅コープを装った点検商法にご注意
外壁塗装ではありませんが、実際に弊社も点検商法に利用されたことがあります。かながわ住宅コープだと思い込ませて「シロアリ予防の定期点検を行います」という電話をし、お客様は点検を快諾。その後法外な金額の見積もりを提示されたということです。
本来、住宅コープでは1年目、3年目、5年目の定期点検の際には1ヶ月前にはがきでお知らせし、担当者は必ず「プロデューサー組合員認定証」を提示するのですが、その手順が一切省かれており、いきなり電話をかけてきたため、点検商法であることがわかりました。
(3)即日契約を持ちかける
外壁塗装は費用がかかる工事であるため、慎重に検討するべきです。にもかかわらず、その日のうちに契約をさせようとしてくる業者には注意しましょう。「今なら安くします」とお得感を演出する、「すぐに工事をしないと危険です」というように不安を煽ってくる、あるいは高圧的な言動を取ってくるなど、やり口はさまざまですが、いずれもお客様に考える隙を与えず、正常な判断ができないようにして契約を半ば強引にさせるのです。
「今契約すれば工事費用の一部を無料にします」と言われるケースも多いのですが、実際は他のところで上乗せされている可能性があります。
訪問営業、点検商法の場合はもちろんですが、それ以外の場合でも相手が即日契約を迫ってきたら、決してその場では判断せず、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。
(4)前払い&値引き交渉
前払いが条件になっている場合、少しばかり注意が必要です。信頼できる業者であればいいのですが、悪徳業者の場合、施工をせずに連絡が途絶えたり、支払額に合わない手抜き工事をしたりという可能性もあります。
特に前払いでかつ値引きを提案してくる業者には注意しましょう。もともと高額な料金を設定して「○○万円引き」とお得感を演出して契約を獲得しようとするのは常套手段です。これで手抜き工事を行えば、業者は丸儲けとなります。
(5)見積もりで“一式”表示に注意
営業段階ではありませんが、提示された見積り内容にも注意するポイントがあります。外壁塗装には足場代や塗料代、工賃などさまざまな費用がかかります。にもかかわらず「一式」というようにあいまいな見積書、内訳がわからない見積書を出してくる業者も悪徳業者の可能性があります。
怪しいと思ったら内訳を出すよう依頼するか、「なぜその金額になるのか?」という根拠を確認してみましょう。一般的な業者なら内訳を細かく提示し、不明瞭な箇所があればしっかりと説明してくれるはずです。
悪徳業者対策まとめ
上記をまとめると以下のようになります。
悪徳業者の営業手口 | 有効な対策 |
---|---|
・急な訪問営業 ・即日契約を迫る ・前払いと値引きの提案 |
その場で契約をしない |
点検商法で不安をあおる | 定期点検と言ってくる場合、以前対応してもらった業者に確認する |
あいまいな見積り |
・相見積もりをとる ・見積り内容の詳細を提示してもらうように求める |
基本的にはその場で契約などせずに一度調べたり、付き合いのある物件管理会社がいる場合は、そこにまずは確認したりするとよいでしょう。
【注意】偽名業者への対応
有名企業や評判のいい会社を名乗って訪問営業に来る、あるいはメールや電話で勧誘してくる業者も存在します。そもそも優良業者はいきなり訪問したりメールや電話で勧誘したりするようなことはそうそうありませんので、こうした行為があった場合は疑ってかかりましょう。
怪しいと感じたら名刺を要求してください。出せないようであれば悪徳業者である可能性が高いです。また、名乗っている会社を調べてHPなどで公開されている連絡先に改めて連絡して確認を取るというのも有効です。
実際にかながわ住宅コープを名乗って電話をかけたり訪問営業をしたりする業者も存在しています。「屋根を点検します」と言われて高額な見積もりを提示されたお客様から弊社に確認の連絡がありました。実際にプロデューサー組合員が屋根を点検したところ異常は特に見当たらなかったため、悪徳業者が住宅コープと名乗って営業していたことが発覚したのです。
悪徳業者による手抜き工事とそのリスク
前章では悪徳業者の営業手口について紹介しましたが、営業段階だけでなく、実際の工事段階でもさまざまなリスクが考えられます。
ここでは、悪徳業者が行う手抜き工事についてご紹介します。
①少ない塗装回数
一般的に外壁塗装では、下塗りと中塗り、上塗りの3回の塗装が必要です。そのため塗装回数が少ないと通常よりも短期間で再塗装が必要になる可能性があります。
営業してきた業者が怪しいと思ったら、塗装回数に関する質問をしてみるのも手です。
②塗料を薄めて使用
そもそも塗料を希釈(薄めること)すること自体は、塗料の性能を引き出す、作業効率を上げる目的で、塗料メーカーが決めた仕様に沿って実施することが一般的です。
ただし悪徳業者の場合、別の理由でメーカー規定の希釈率を超えて薄めることがあります。例えば、以下のようなケースです。
- ・塗装途中で塗料が足らなくなってしまった
- ・前の現場で余った塗料を、使い回したいが量が足らない
- ・塗料の経費削減
上記のような正当な理由でない希釈に関しては、メーカーの規定した希釈率を超えて薄めるため、①同様に、通常よりも短期間で再塗装が必要になったり、塗りムラが出たりすることに繋がります。
かながわ住宅コープでは塗料の使い回しをしません
かながわ住宅コープでは、規定を超えて塗料を薄めることはもちろん、他の現場で使用したものを使いまわすこともしません。
塗料の使い回し自体、明確に問題があるというわけではありませんが、条件次第では塗料が劣化している可能性があります。そのため、かながわ住宅コープでは高い塗装品質を追求し、塗料の使い回しは行っておりません。
③事前準備がおろそか
外壁塗装工事そのものだけでなく、事前準備工程でも手抜きが発生する場合があります。外壁塗装の場合、一般的に塗装前に以下のような工程があります。
- ・作業用仮設足場設置
- ・養生テープでの飛散保護
- ・高圧洗浄(事前に汚れを落とす)
- ・下地調整(塗りやすくする)
これらの準備がおろそかな場合、塗装自体のクオリティが低くなるだけでなく、想定より塗装が長持ちしない、塗装対象外の壁にも飛散する、といったことにも繋がります。
以上で悪徳外壁塗装業者の手口や工事に関するリスクをご紹介しました。次に、すでにそういった業者と契約を結んでしまった場合の対応についてもご紹介します。
もし悪徳業者と契約してしまったら?
悪徳業者の手口を把握していたとしても、いざというときは的確な判断ができずに断りきれない事態も考えられます。彼らは言葉巧みに、手を変え品を変え契約を結ばせようとしてきます。
もし悪徳業者と契約してしまった場合、それは有効なのでしょうか?後から無効にすることはできないのでしょうか?ここからは悪徳業者と契約してしまった場合の対処法について見ていきましょう。
条件次第でクーリングオフが可能
訪問営業や点検商法で契約した場合は、クーリングオフができます。クーリングオフとは契約書類を受け取ってから8日以内であれば無条件に契約を解除、つまりその契約がなかったことにできる制度です。
契約した年月日、契約者名、金額などの情報を記載し、相手に契約解除の通知を書面もしくはメールで送付すれば契約を解除することが可能です。
もしクーリングオフをする場合は最寄りの消費者生活センターや消費者ホットラインに相談されることをおすすめします。クーリングオフができるかどうかを教えてくれるほか、クーリングオフする場合は書類の作成や送付などに関してサポートしてもらえます。
詳しい考え方や方法については、消費者庁が運営する以下のサイトもご覧ください。
優良企業を選ぶためにはどうすればよいか
外壁塗装で失敗しないためには、優良な業者を選ぶのが第一です。複数の業者を比較する、施工事例を確認する、アフターフォローの有無や内容を確認するなど、優良業者を見つけるコツはいくつかあります。かながわ住宅コープでは過去に外壁塗装業者を選ぶポイントを記事としてまとめていますので、ぜひこちらを参考に業者を選んでみましょう。
>>おすすめの外壁塗装業者はどこ?優良業者の選び方・注意点を解説
神奈川県で外壁塗装するならかながわ住宅コープ
神奈川県で外壁塗装あるいは外壁や住宅の点検やメンテナンスをお考えなら、かながわ住宅コープにご相談ください。弊社は神奈川県知事の認可を得て設立された、神奈川県では唯一の住宅専門の協同組合です。プロデューサー組合員認定証の発行を受けた優良企業が施工を行い、事務局組合員が責任をもって見積もりから工事、アフターフォローまでチェックを行います。
まとめ
外壁塗装の業界には悪徳業者が存在するのも事実です。手口をしっかりと把握しておくこと、訪問営業を受けてもその場で契約しないこと、複数の業者を比較検討することで、騙されるリスクをかなり軽減できます。しかし、悪徳業者は言葉が巧みで、ときに強引な手段も取ります。契約を結んでしまった場合は、早めにクーリングオフで契約を解除しましょう。
「怪しい」「騙されているかも」と思ったら、第三者に相談するのも手です。かながわ住宅コープは悪徳業者から皆さまを守り、安心して生活していただくために設立された組織です。第三者的な視点で提案内容や見積もりをチェックし、アドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。