おすすめの外壁塗装業者はどこ?優良業者の選び方・注意点を解説

外壁の劣化が気になって塗装工事を検討しているものの、専門業者とハウスメーカーなどの違いがわからず、どこに依頼すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
本記事では、外壁塗装業者の種類や特徴をわかりやすく解説し、選び方のポイントも併せて紹介します。

【種類別】外壁塗装の依頼先とそれぞれのメリット・デメリット

外壁塗装の依頼先として、大別すると以下のように分かれます。

  • ・外壁塗装の専門業者
  • ・住宅専門生協
  • ・大手ハウスメーカー
  • ・工務店
  • ・リフォーム業者

まずは、それぞれの特徴や依頼時のメリット・デメリットについて確認していきましょう。

(1)外壁塗装の専門業者の特徴

外壁塗装の専門業者は、文字通り外壁塗装を専門としており、塗装に関する専門知識や実績が豊富であることが特徴です。塗装技能士などの資格を持つ職人が在籍しているケースも多く、高い技術力が期待できるでしょう。

下請け業者に依頼しない「自社施工」が基本であるため、マージン(仲介手数料)が掛からない分、他の業者に依頼するよりも費用を抑えられる傾向にあることがメリットです。業者(職人)との距離が近くコミュニケーションも取りやすいため、要望が伝わりやすい点も魅力といえます。

しかしながら地域密着型の業者が多く、選択肢も豊富であることから、業者の良し悪しの判断がつきにくい点はデメリットといえるでしょう。

(2)住宅専門生協の特徴

あまり聞きなじみがないかもしれませんが、住宅生協に外壁塗装を依頼することもできます。そもそも住宅専門の生協(以下住宅生協)とは、一般的な生協同様、組合員が出資金(1口数千円程度)を出し合って運営される組織で、住宅生協においては、住宅に関するさまざまなサービスを組合員なら利用することができます。

住宅生協が提供するサービスの中に外壁塗装が含まれているところがあります。組合に加入すると、外壁塗装やそれ以外の住宅に関するサービスも相談できる点がメリットと言えます。また、アフターサービスなどの保証も充実している傾向にあります。

一方で外壁塗装の施工自体は基本的に業者に委託するため、ハウスメーカー同様、中間マージンが発生する分、専門業者に比べると費用が多少かかる傾向にあります。とはいえ、大手ハウスメーカーほどのマージンはかからないでしょう。

また、住宅生協のサービスを受けるには、その都道府県に住んでいる必要があるという制限もあります。地域によっては、不動産売買や注文住宅が主なサービスで、外壁塗装にはあまり注力していない住宅生協である可能性もあるため、その場合は住宅生協を選択しにくいかもしれません。

かながわ住宅コープの特徴

かながわ住宅コープは、横浜市を中心に神奈川県全域で、住宅に関するさまざまなニーズに応えるために設立された、神奈川県唯一の「住宅専門の生協」です。

生協ならではの地域住民による組合団体であり、外壁塗装や屋根塗装、白アリ予防、住宅リフォームなど幅広く手掛けています。
かながわ住宅コープの特徴は、住宅コープ事務局が組合員に代わって工事会社(施工組合員)の「信頼性」や「見積もり金額の妥当性」「提案内容に対する満足度」などをチェックし、安心して依頼できる環境を整えていることが強みとされています。

技術面や業者の対応、料金などにおいて「どこに頼めば良いかわからない」といった疑問や不安を解消しやすい運営システムをとっています。「技術・対応面において安心できる業者に依頼したい」「適正価格が判断できないからサポートしてもらいたい」という方に向いているでしょう。

さらに、防水工事や屋根工事の技術にも長けている点や、コープゆえの安心感、神奈川県に根差した地域密着型である点なども魅力です。

かながわ住宅コープの外壁塗装について詳細はこちら

(3)大手ハウスメーカーの特徴

住宅の設計や施工を主とするハウスメーカーは、テレビCMなどでもよく見かけるような全国規模の大手企業であることが特徴です。
十分なネームバリューに加え、充実したアフターフォローを期待できることがメリットといえるでしょう。全国展開している企業においては、全国の施工実績を共有することで豊富な知識・データが施工に活かせる点も魅力です。

ただしハウスメーカーに依頼した場合でも、実際の施工は下請け業者が行うことが多いため、マージンなどを考慮すると外壁塗装の専門業者に依頼するよりも費用が掛かる傾向にあります。下請け業者を自分で選べないだけでなく、業者によって技術にバラつきがある点などもデメリットといえます。

住居の建設元の大手ハウスメーカーに依頼しないといけない?

今お住まいの住居が大手ハウスメーカー建設による場合、そこに外壁塗装を依頼しないといけないように思われる方もいらっしゃいます。しかし、基本的には、他の業者に依頼しても問題ありません。

ハウスメーカーによっては、独自の塗装を使用しているため、うちでないと外壁塗装ができないといった説明をしてくる可能性もあります。とはいえ割高な塗装の懸念があるため、一度は他の業者への相談もしておくとよいでしょう。

(4)工務店の特徴

そもそも工務店とは住宅などの建設やリフォームを請け負う業者を指します。業者によって提供しているサービスの種類も違えば、どのサービスを注力して提供しているか、どのサービスを強みとしているかも異なってきます。

そのため、工務店に依頼する場合は、塗装サービスを提供しているか、提供実績があるかなどを確認しておくとよいでしょう。また、他の工事も対応できる場合は、一括して相談できる点がメリットと言えます。一方で専門でない分、工務店によっては外部に委託(=中間マージンが発生)、塗装経験が少なく品質が低い可能性もあります。

(5)リフォーム業者の特徴

リフォーム業者は、キッチンやトイレなどの設備交換といった内装工事以外にも、フェンスやアプローチなどの外構工事、外壁塗装といった外装工事も行っています。
住宅内外のリフォームに関する多彩な知識・技術を有しているだけでなく、工務店同様に外壁塗装にプラスして他のリフォームも同時に依頼できることがメリットです。

ただし業者によって、経験・技術に差があることはデメリットといえるでしょう。たとえばリフォーム会社には、大きく分けて「外壁塗装をメインに行っており、後からリフォームを手掛けるようになった企業」と「リフォームをメインに行っており、後から外壁塗装を手掛けるようになった企業」があります。
特に後者の場合は、知識や経験が不足していたり施工は下請け業者に依頼したりするケースがあるため、実績を確認するなどの注意が必要です。

【まとめ】5つの依頼先の比較と自分に合った依頼先

まず、どういう形態の依頼先を選択するにしても、自社施工・委託に関わらず、塗装を担当する業者のレベルに左右される点は押さえておきましょう。

主なメリット 主なデメリット
外壁塗装の専門業者 ・塗装に関する専門知識や実績が豊富
・基本的に自社施工で費用を抑えやすい
・業者選定が難しく、場合によっては悪徳業者をつかむ可能性もある
住宅専門生協 ・塗装以外の住宅に関わる相談も対応可能
・非営利団体でしつこい営業などがない
・充実した保証
・施工は施工業者に委託するためマージンがかかる(ただし大手ハウスメーカーほどではない)
・委託先によって施工品質に多少ばらつきがでる可能性がある
大手ハウスメーカー ・塗装以外の住宅に関わる相談も対応可能
・施工元で大手のため安心できる
・充実した保証
・施工は下請けに委託するためマージンがかかる
・委託先によって施工品質にばらつきがでる可能性がある
工務店 ・塗装以外のサービスも対応可能
・自社施工の場合、費用を抑えやすい
・外部に委託される可能性もある
・塗装施工の実績が少ない、専門性が低い可能性がある
リフォーム業者 ・塗装以外にリフォームサービスも対応可能
・自社施工の場合、費用を抑えやすい
・外部に委託される可能性もある
・塗装施工の実績が少ない、専門性が低い可能性がある

まとめると、以下の基準で考えるとよいでしょう。

①費用面を重視するタイプの方⇒外壁塗装専門業者から探す
└費用面を重視しつつ他の施工もお願いしたい方⇒工務店やリフォーム業者から探す
②安心・信頼性を重視するタイプの方⇒大手ハウスメーカーに依頼
③費用面・安心・信頼性のバランスを重視するタイプの方⇒住宅生協を選択

かながわ住宅コープの施工品質管理体制

上述の通り、住宅生協では施工を施工業者(組合員)に委託するため、施工品質にばらつきがでる可能性があります。住宅生協に限らずではありますが、こういった問題を解決するため、かながわ住宅コープでは以下の制度を設けております。

プロデューサー組合員制度:
かながわ住宅コープが実施する研修を修了した優良工事業者をプロデューサー組合員として認定します。外壁塗装をご依頼いただく際には、この認定されたプロデューサー組合員が高い品質で施工対応いたします。

施工時と施工後の確認作業:
かながわ住宅コープ事務局スタッフが、施工中、施工後にもご依頼内容と施工内容、対応が問題ないかのチェックを行います。

優良業者の見つけ方・選び方とは?ポイントを解説

外壁塗装は住宅の美観や耐久性を左右する重要な工事のひとつです。適切な業者選びが、仕上がりの満足度や暮らしの安定にもつながります。ここでは、業者選びに役立つ具体的なポイントを3つと最後に一番重要なポイント解説します。

まずは、業者へ連絡する前段階でも確認ができるポイント3つをご紹介します。

Point1.口コミを確認する

1つ目のポイントは、口コミを確認することです。気になる業者に対する口コミを見ることで、どのような対応をしてくれているのかある程度推し量ることができます。
その業者のHPに掲載されているものだけでなく、Google口コミも併せて見てみましょう。Google口コミはユーザーが自由に書き込めるため、良い口コミだけでなく悪い口コミも見ることができます。

Google口コミを見るときのポイントとして、☆1~☆5の評価システムがありますが、評価が☆1と☆5に2極化している場合、サクラで口コミを入れている可能性があるため注意が必要です。

Point2.施工の事例を確認する

2つ目のポイントは、施工事例(実績)を確認することです。過去の施工事例をチェックすることで、その業者の技術力や仕上がりの品質などが確認できます。さらに自分の家と同じような条件(外壁の劣化状況など)の事例を探すことで、より具体的なイメージもつかみやすくなるでしょう。

施工前後の写真を、積極的にサイト上で公開している業者は信頼性が高いとも考えられるため、施工事例を確認することは業者選びにおいて有効といえます。

また、現場担当者が「塗装技能士」であるかどうか、業者が「建設業許可証」などを有しているかどうかもチェックしておきましょう。これらの資格・許可を得るには経験や実績、厳しい条件のクリアが必要であるため、業者選びのひとつの判断基準として役立つでしょう。

かながわ住宅コープの施工事例についてはこちら

Point3.アフターフォローの有無や内容を確認する

3つ目のポイントは、アフターフォローの有無や内容を確認することです。どれだけ丁寧に塗装を施したとしても「数年で塗膜が剥がれた」「後から色ムラや塗り残しに気が付いた」といったケースはあります。保証やアフターフォローが不十分だと、余計な費用や手間が発生するかもしれません。

万が一のトラブルに備えてアフターフォローの有無はもちろん、保証期間・条件といった詳細を確認しておきましょう。保証内容が書面で手元に残るよう「保証書」を発行する業者もあります。施工不良による塗り直しなどは人件費や材料費がかかるため、アフターフォローに力をいれている業者は施工に自信があるといえるでしょう。

【一番重要】複数の会社から相見積もりを取る

最後に業者選びで一番重要なポイントをお伝えします。それは複数の業者から相見積もりを取ることです。たとえば「外壁塗装の専門業者に依頼する」と決めている場合でも、外壁塗装の専門業者はいくつもあり、それぞれで施工費用は異なります。

特に外壁塗装を検討するのが初めてであれば、適切な金額がわからないこともあるでしょう。複数の業者から相見積もりを取ることで外壁塗装の相場を把握でき、各業者の価格や施工内容などを比較した上で適切な業者が選びやすくなります。

その際、見積もり金額が「高すぎる」「安すぎる」など、相場からあまりにもかけ離れている業者は、候補から外したほうが無難です。使用する塗料の種類によっても金額は異なりますが、初めから1社に絞って見積もりを依頼するのではなく、複数の業者から相見積もりを取り検討してください。

悪質業者の被害に遭わないための注意点

外壁塗装に限らず、悪質な業者によるトラブルは少なくありません。安心できる業者へ依頼して被害に遭わないようにするためにも、次の3つの注意点を押さえておきましょう。

その1.見積書の内容を精査してから契約する

契約前に見積書の内容をしっかり確認することは、悪質業者から身を守るための第一歩です。

本来見積書には、費用だけでなく使用する塗料名やメーカー、工事範囲、工程などが詳細に記載されています。しかし中には、「使用する塗料がどこのものかわからない」「面積や数量の記載は一切なく、○○一式○○円とだけ記載されている」など、不明瞭な項目やあいまいな表現となっている見積書もあります。悪質な業者は、お客様が理解できていないことをいいことに過剰請求を隠ぺいしているケースもあるため注意が必要です。

内容が正しく理解できない・不明な点があるという場合は、トラブルを避けるためにも決してそのままにせず、業者に確認するなど事前に見積書の内容を精査しましょう。

外壁塗装の見積もり時の注意点について詳細はこちら

その2.安さばかりアピールしている業者には注意する

「キャンペーン中の契約であれば見積もり金額から○%OFFになる」「今なら足場代を無料にする」など、安さを強調する業者には注意が必要です。

外壁塗装は、自宅の劣化状態や施工範囲、使用する塗料の種類などによっても費用が異なるため、数十万円単位で「これだけ安くします」とはなかなか言い難いものです。そんな中で安さばかりをアピールする業者は、人件費を削ったり手抜き工事をしたりすることで、値引きにつなげている可能性があります。

外壁塗装では一度に多くのお金が動くため、少しでも安いに越したことはありませんが、大幅な値引きを提示してくる業者には気を付けましょう。安さに惑わされず、適正な価格設定がされているか注意深く観察してください。

その3.急な訪問営業をしてくる業者にも注意する

「劣化がひどいから今すぐ外壁塗装するべき」などと言いながら、突然訪ねてきて強引に契約を進める業者にも気を付けましょう。本当に塗装を急がなければいけない可能性もゼロではありませんが、過度に不安を煽ったりゆっくりと考える時間を与えずに判断を鈍らせたりすることで、契約につなげようとしているケースがあります。

その場で契約するのではなく、他社に現地調査や見積もりを依頼し、本当に工事が必要かどうか判断してください。その際、外装劣化診断士や雨漏り診断士などの資格を持つスタッフが在籍する業者であれば、より適切に工事の必要性を見極めてくれるでしょう。

外壁塗装の悪徳業者について詳細はこちら

まとめ

外壁塗装業者には、自社施工を基本とする外壁塗装の専門業者のほか、施工は下請け業者に依頼することの多いハウスメーカーやリフォーム業者などがあります。それぞれの業者にメリットとデメリットがあるため、特徴を理解して自分に合った業者を選ぶと良いでしょう。

業者を選ぶ際は、相見積もりを取る・施工事例を確認する・アフターフォローの有無や内容を確認するといったポイントをチェックし、信頼できる業者を見つけてください。