高圧洗浄は塗装面の仕上がりや塗膜の耐久性を左右するため、外壁塗装においては必須の工程といえます。しかし、この高圧洗浄の過程でさまざまなトラブルが発生する恐れがあり、注意したいポイントがいくつかあります。
この記事では外壁塗装の高圧洗浄で発生しうるトラブルとその原因、そして事前にできる対策方法をご紹介します。
- 目次
- 外壁塗装に必須の高圧洗浄について
- 外壁塗装の高圧洗浄で発生する主なトラブルは何がある?
- ①室内に水が入ってしまう
- ②近隣からクレームが入る
- このようなトラブルが起きないための対策方法
- 作業前にはすべて窓を閉める
- 近隣の方に挨拶を行う
- その他の事前準備:外壁近くに置いてある物は移動する
- 神奈川県で外壁塗装するならかながわ住宅コープ
- かながわ住宅コープの挨拶回りについて
- この記事のまとめ
外壁塗装に必須の高圧洗浄について
高圧洗浄とは、高圧洗浄機を用いて水を噴射し、水圧の力で外壁の表面を洗浄する工程のことを指します。外壁材には、古い塗膜に加え砂ホコリや排気ガスなどの頑固な汚れ、コケ、カビが付着しています。これらが残っていると、せっかく塗装をしてもすぐに剥がれたり、ひび割れの原因になったりする可能性があるため、外壁塗装時には必ず高圧洗浄を行わなければなりません。
ただし、外壁の劣化状況によっては、高圧で水を噴射することでダメージを与えてしまう場合もあるため、施工業者が適切な水圧や方法を選択する必要があります。外壁の状態をしっかりと見極めながら行わなければ、かえってトラブルを招く恐れもあるのです。
外壁塗装の高圧洗浄で発生する主なトラブルは何がある?
高圧洗浄は効率的に外壁をきれいにできる反面、施工方法や周辺環境によってはさまざまなトラブルにつながるリスクがあります。特に多いのは、「室内への水の侵入」と「近隣からのクレーム」です。ここからは、それぞれのトラブルが発生する原因と注意すべきポイントについて詳しくみていきましょう。
①室内に水が入ってしまう
施主にとって高圧洗浄の作業中にもっとも避けたいトラブルは、室内への水の侵入です。特に窓やドアの鍵を閉め忘れて室内が水浸しになってしまうケースがよくありますので注意しましょう。また、外壁とサッシの隙間から水が建物内部に入り込んでしまうと、カビや建物の腐食などの二次被害を招きかねません。
一方、施工業者側のミスも考えられます。想定されるのは、外壁の劣化状態や場所に応じた適切な水圧の調整ができておらず建物内部に水が侵入してしまうケースです。たとえば、ひび割れがある外壁や、隙間の多いサッシ周りを高い水圧で一気に洗浄してしまえば、ひび割れや隙間から水が侵入しやすくなります。外壁の状態をしっかりと把握せずに作業を進めると、室内の壁紙や床材が濡れてしまい、本来ならば不要な修繕費がかかってしまうといった事態にもなりかねません。
②近隣からクレームが入る
もうひとつ注意すべきなのが、近隣住民からのクレームです。高圧洗浄を行う際には、洗浄機のエンジン音や水の噴射音など、大きな騒音が発生することがあります。特に作業が長時間に及ぶ場合や早朝から行われる場合、近隣への配慮は必要不可欠です。これを怠ってしまうと、近隣住民に不快感やストレスを与え、「うるさい」「迷惑している」といったクレームにつながりかねません。
さらに、汚れた水の飛散もトラブルの原因になります。前述のとおり、外壁には汚れやカビ、コケなどさまざまな汚れが付着しています。高圧洗浄でこれらを洗い流す際、汚れた水が周辺の家屋や敷地に飛んでしまうケースがあるのです。仮に業者がしっかりと養生を行っていても、風向きや天候などによっては完全に防ぎきれないことがあります。
車や洗濯物が汚れてしまうと、クリーニング代や損害賠償などの費用問題に発展するケースもゼロではありません。また、近隣住民との関係が悪化してしまうと、今後の生活にも支障が出てしまいます。
このようなトラブルが起きないための対策方法
以上のように、高圧洗浄は大切な工程である一方で、トラブルを引き起こす可能性もはらんでいます。場合によっては家じゅうが水浸しになったり、建物に重大な損傷が発生したり、あるいは近隣との揉めごとに発展してしまったりする恐れもあります。
このようなトラブルを未然に防ぐために、ここからは具体的に施主側でできる対策方法をご紹介します。
作業前にはすべて窓を閉める
高圧洗浄で室内に水が侵入してしまう大きな要因のひとつが、窓やドアの閉め忘れです。また、高圧洗浄機で勢いよく噴射される水は、わずかな隙間からでも簡単に建物内部に入り込んでしまいます。特にサッシ周りやドアのゴムパッキンなどで、経年劣化している箇所がある場合は要注意です。そこが破損して水が侵入することもあり得ます。
また、外壁にひび割れなどが見つかっている場合は、事前に施工業者に伝えて、洗浄時の水圧を落とすなどの対策をしてもらいましょう。少しの気づかいでリスクを大幅に減らせます。
近隣の方に挨拶を行う
高圧洗浄の際に発生する騒音や水の飛散は、完全に防ぎきれない場合があります。そこで、最も有効な対策のひとつが、事前の挨拶回りと説明です。近隣住民の方に「○月○日から外壁塗装のための洗浄作業を行います。音や水しぶきでご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします」とひとこと伝えておくだけで、相手の受け止め方は大きく変わります。
洗濯物や車への汚れが心配される方に対しては、カバーをかけたり洗濯時間をずらしたりするなどの対策を提案しておくと安心です。事前にできる限りの配慮をしていることが伝われば、あるいは工事の概要やスケジュールがわかっていれば、クレームに発展する可能性はかなり低くなります。近所付き合いを円滑にするためにも、事前の挨拶や説明は欠かさず行いましょう。
その他の事前準備:外壁近くに置いてある物は移動する
他にも外壁回りに鉢植えや園芸用品が置いてある場合は、事前にどかしておくことで、高圧洗浄を含めた外壁塗装工事を円滑に進めてもらうことができます。外壁塗装をする際に足場を設置するため、建物の周囲に置いてあるものは、少なくとも外壁から約60~80cm以上は離しておきましょう。
もし重くて動かせない物がある場合は、施工業者に相談して養生シートで覆ってもらうことも可能です。大切な植物や道具が汚れたり壊れたりするトラブルを未然に防ぐことができます。
神奈川県で外壁塗装するならかながわ住宅コープ
神奈川県で外壁塗装を検討されているなら、かながわ住宅コープにお任せください。神奈川県知事の認可を受けて設立された住宅専門の協同組合です。外壁や住宅の定期点検・メンテナンス、外壁塗装の施工まで幅広く対応しています。
見積書から工事の進捗管理まで、事務局組合員が適切にチェックを行っているため、皆様に安心・安全なサービスをご提供します。外壁塗装はもちろん、住まいに関するご不安や疑問点がおありでしたら、お気軽にかながわ住宅コープまでご相談ください。
かながわ住宅コープの挨拶回りについて
工事着工前は以下を持参の上、近隣の方へご挨拶に伺っております。
- ①工事のお知らせ・注意事項及び何かあったときの連絡先が記載された書面
- ②挨拶用タオル
- ③当組合のチラシ
この記事のまとめ
外壁塗装において高圧洗浄は欠かせない工程です。強い水圧で外壁の汚れを落とすことで、新たに塗装する塗料がしっかり外壁材に密着し、外壁塗装の仕上がりや耐久性が向上します。一方で、室内に水が入り込む、近隣からクレームが入るなどのトラブルが発生する恐れもあります。
作業前の窓やドアの施錠、外壁周りの荷物移動、そして近隣への挨拶回りなど、事前の対策がトラブルの回避につながります。また、施工業者との打ち合わせで水圧や養生の範囲、騒音対策の有無などを確認しておくことで、より安心して工事を進められるでしょう。